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一日一服 / KENNETH FIELDを区切る

 

俺か俺以外か。

多角的な視点と言葉からカテゴリーが区切られることは、世の中に往々にしてあることだと思います。

大切なことは、どこを基準にどこで区切るか。

ホスト界のカリスマ・ローランドの冒頭のセリフを例にするならば、

一人とその他大勢に区切り、いかに”その一人”が唯一無二な特別な存在であるかがストレートに伝わります。

当店が取り扱うブランドに関してはいかががしょうか。

それぞれに特徴、個性、魅力があり、いろいろな区切り方があると思います。

タイトルにある「KENNETH FIELD」というブランドを区切った場合はどうでしょうか。



「分かりやすいブランドか、分かりにくいブランドか。」

幾つかある選択肢の中で僕の頭に真っ先に浮かんだのは、これ。

SEEK&FINDに着任してから、ブランドの特徴を掴むのに一番時間がかかったのが何を隠そうKENNETH FIELDなのです。



スポーツコート、シャンブレーシャツ、グルカトラウザー、ネクタイと、

ブランドのアイコンとなる逸品が多数存在するにもかかわらず。

コンセプトは、「伝統を重んじながらも、時代にとらわれないミックス感覚や遊び心を忘れない人へ」という意味を表した、

「For NEW TRADITIONALIST」

この感覚や、このコンセプトをもとにしたプロダクトのさじ加減なるものが、僕の脳内を毎度困らせます。

そして悩んでるうちに感じるのが、“この掴みきれない感覚”がKENNETH FIELDの真の魅力じゃあるまいか、ということ。

そう、「分かりやすいブランドか、分かりにくいブランドか。」でいうところの、後者にあたるのがKENNETH FIELDであり、僕が魅了され続けている理由だと思うんです。


SNSやネット全盛のいま。

どの分野においても、ハイライトのごとく結果や答えがクリック一つでわかります。

ときには唐突な交通事故のように、見たくもないネタバレを見てしまうことも。

洋服ブランドに関しても、生産背景やデザインのルーツ、こだわりなどが、簡単に誰にでもわかるようになりはじめてますね。


で、KENNETH FIELDの場合。


ブランドの思想やプロダクトのインスピレーションの源となるきっかけが、当然デザイナーである草野さんのなかで答えがあるわけですが、良い意味でネタバレがあまりないんです。

例えば、あるプロダクトがあったとして、それは具体的にどの年代のどのモデルにインスピレーションを受けたのかとか。

そんなことには、あえて特定できる品番ズバリの回答ではなく、

奥行きや含みを持たせた回答の場合もあったりします。

それは質問者に妄想をする隙間を与え、その人なりの解釈や気づき、興味を与えるきっかけに繋がっているのだと思います。

KENNETH FIELDのプロダクトからは、真意(結末)が全てではなく、

真意にたどり着くまでのプロセス(内容)にも楽しさがつまっていると教えてもらっているような気持ちになるのです。

真相真意はもう何年、何十年後かにしれっと答え合わせをできたら最高だな。

それでは今日はこの辺で。


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