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KENNETH FIELD / 50s UNCON fringe BRITISH TWEED

 

「コレ、買います。オーダーします。」

 

2026年、1月14日。

KENNETH FIELDの展示会で、

昨日のことのようにハッキリと覚えているワンシーン。


ラックに並べられた新鮮なアイテムを左端から右端へ。

一着、一着、ハンガーを送るように拝見している最中に、

突如として視界の右奥に飛び込んできた違和感。


 

一度見なかったことにして、

視線を手前に戻して見たものの、

目の前にあるはずの商品がなかなか頭に入ってこない。

 

痺れを切らして、

何着か飛ばして手にとったジャケット。

 

それを着た瞬間、冒頭の一言。

 

「コレ、買います。オーダーします。」


 

KENNETH FIELD / 50s uncon sports coat British Tweed fringe

color : GRY
size : 38 / 40 / 42
price : ¥110,000 (tax inc.)

 



縮絨のような、ふっくらとした軽さと温もりのある表情。

クラシックでありながら、肩ひじ張らない佇まい。

特定の国やジャンルで縛れない自由さ。

 

長いあいだ、漠然と探していたモノがそこにあったのです。

 

KENNETH FIELDが長いあいだ提案し続けている

"50s sports coat"


 

ウエストシェイプの少ないシルエット。

3つボタン、3パッチポケットにセンターベントと、

50年代のアメリカのスポーツコートの特徴をベースに、

日本人の体型に合いやすいオリジナルパターンで仕立てられています。

 

fox brothers社のホップサックやフォックスヘリンボーン素材といった不動の定番素材だけでなく、

シーズンによって様々なテキスタイルで提案されているため、複数枚所有している方も多いかと思います。



 

今回の素材はブリティッシュツイード。

断ち切り処理により、裾や袖口、ポケット周りなどは切りっぱなしのような荒々しさのある印象に。

 

そこに、

デザイナーの草野さん自らが洗い・乾燥を行うことで、

フリンジのような表情に仕上げられています。

 

フリンジと聞いて真っ先に思い浮かぶのは、ウエスタンウェア。

 

デニムやベージュのスエードのイメージが強いです。

 

 

でも、そうじゃない素材。

 

 思い返せば、KENNETH FIELDでは24FWシーズンに、

ROOMY SHIRTSをフリンジ仕様にしたモデルがありました。

 

 


その時のシーズンテーマはマカロニウエスタン。

 

アメリカのワークシャツを代表する素材だけど、その色調や小ぶりな襟のディティールは柔らかく優しいムードでした。

 

そして、裾にはフリンジ。

 

 

 

アメリカ西部のカルチャーを、イタリア映画というフィルターを通して覗き込んだようなツイストされた世界観。

 

当時、草野さんからいただいた商品紹介の文章には、

「フリンジシアター」という言葉がありました。

 

大きな劇場で上演される、

いわゆる正統派の演目とは別に、

無名の作品や、少し風変わりな作品を扱う小劇場のようです。

 

全くもってしらなかった言葉ですが、

フリンジという言葉そのものが持つ、

「主流から少し外れたもの」というニュアンス。

 

今回のジャケットを紐解く鍵となっているかもしれません。

 

ジャケット自体は50年代のアメリカのスポーツコートをベースにした、

KENNETH FIELDの定番モデル。

 

素材はブリティッシュツイード。

 

そして、フリンジ。

 


イギリスとアメリカ。

 

テーラードとウエスタン。

 

凛とした表情と、ヤレた一面

。

 

草野さんご自身が経験し、感じたことが一本の軸として仕上がったモノ。

 

だからこそ、そこに強烈なオリジナリティを感じます。

 

あの日から、スタイリングの妄想をずっとしていました。


 


一番最初に浮かんだのは、

 

ピンオックスやブロードのようなキメの細かい素材のレギュラーシャツに、黒のニットタイ。


 

スウェットにコーデユロイパンツといったカジュアルなスタイリングも。

 

アンコン仕立て、断ち切り処理によるラフさのお陰で、馴染みが良いです。

 

 

 

フリンジからウエスタンと連想し、繋ぎあわせたスタイリング。

シャンブレーシャツなんかも、絶対良いですよね。

 

また、足元は革靴、マウンテンブーツ、スニーカー..

それに、キャップやストールといった小物まで。 


正直、なんでも楽しみたいと思ってます。

 

 

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さて、展示会での出会いからここまで。

 

 

長々と自分の思いを伝えさせていただきましたが、最後に本当に伝えたいこと。

 

 

それは、

 

「格好良いんです。」

 

ということ。

 

 

出会い方や生産背景、過去との繋がり。

 

様々な角度でその魅力を味わっている途中ですが、

 

一番は「格好良い。」

 

 

僕が袖を通した瞬間に購入を決めた理由は、ただ、それだけです。

 

 

格好良い。

 

 

そう思ってしまった。

 

あの日あの時を振り返ったときに、

それ以上の理由はなかった気がします。

 

 

もし、この文章を読んで、

少しでも気になってくださったならば..。

 

ぜひ、一度袖を通してみてください。

 

 

もしかすると

 

僕と同じように、

 

「コレ、買います。」

 

なんてことになるかもしれませんよ。

 

國枝

 

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