名前はよく耳にするけど、実はきちんと知らなかった。
そんな経験ありませんか?
2025FWより取り扱いをスタートしたブランド「ENGINEERED GARMENTS」は、ボクにとってまさにそんな存在でした。

ENGINEERED GARMENTS
ENGINEERED GARMENTS(エンジニアード ガーメンツ)は、鈴木大器氏によって1999年にニューヨークで設立。
現在も「made in NEW YORK」を軸としたモノづくりを続けている希少なブランドです。
ブランド名には「設計された衣服」という意味があり、細部にまでこだわった緻密な服づくりを表しています。
ただしそれは、決して「完璧なデザイン」を追い求めるものではなく、むしろ意図的に矛盾や違和感を孕んだもの。
アシンメトリーのデザインや過剰なポケット、相反するディテールの組み合わせ…。
その姿勢からは「二律背反」「不完全の美学」といった印象を強く感じます。
設立者 鈴木大器 氏
1962年生まれ。幼少期からアメリカンカルチャーに親しみ、90年代に渡米。
ネペンテスUSAの立ち上げに参画後、1999年に自身のブランド「ENGINEERED GARMENTS」をニューヨークで設立。
2008年にはCFDAメンズデザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、アメリカ国内でも高い評価を得ています。
以上が、ボクが知っていたはずのENGINEERED GARMENTS。
2024年の秋ごろに初めて展示会に伺い、沢山のプロダクトに触れて、試して、実際に購入してみたこと。
加えて、過去のさまざまなインタビュー記事やブログを拝読することで、知っていたようで何も知らなかったことに気づきます。


特に惹きつけられたのは 鈴木大器 氏 の思想や生き方。
「全部だめでも、なにかひとつ突き抜けていたい。」
「アメリカでの展開を考えたとき、一番アメリカらしい洋服で勝負しようと思った。」
痺れました。
「アメカジ」「アメトラ」という言葉をよく耳にしますが、ENGINEERED GARMENTSの服を目の前にすると、一つに括れないオリジナリティを感じます。



モードとカジュアル、ドレスとワーク、ミリタリーとアウトドア。
西海岸と東海岸、マクロな視点とミクロな視点。
鈴木大器 氏が経験してきたカルチャーを、絶妙にツイストする「知って、外す」感覚。
一見「やりすぎ?」と感じるような組み合わせやディテールも、
着てみると不思議と癖になり、スタイルのアクセントとして楽しめます。
慣れ親しんだアメリカンクラシックウェアをリスペクトしながら、
どこにもない捻り方によって生みだされる個性溢れるプロダクト。
ヴィンテージを忠実に再現するのではなく、一つの服に相反する要素をミクスチャーしながら、最終的に自分たちの色に仕上げていることが、ENGINEERED GARMENTSの真骨頂だと思います。
また、ENGINEERED GARMENTSが掲げる「made in NEWYORK」にも注目したいところです。
これは単なる生産国表示ではなく、「ニューヨークという街の地場で、顔の見える職人たちと共にモノづくりをする」という意思表示ではないでしょうか。


「made in USA」ではなく「made in NEWYORK」
グローバルに知られるブランドでありながら、どこか“ローカルな熱”を持ち続けている。
その相反するバランスもブランドの精神性の表れであり、唯一無二な点だと思います。
ENGINEERED GARMENTSの服を手に取ったとき、どこか懐かしいのに新しいという不思議な感覚がありました。
ワークやミリタリー、アウトドアといった機能服のルーツをベースにしながら、”普通だったらこう”を通用させない世界観。
そして、着用者の手腕によって町中華からホテルでのディナーまで、スタイリング次第で様々な日常のシーンに溶け込むモノづくり。

洋服を知れば知るほど「過去」に学ぶことが多くありますが、ENGINEERED GARMENTSはその過去を忠実に再現するのではなく、「こう捉えたって良いんじゃない?」と、”新たな視点”を与えてくれている気がしてなりません。
当店取り扱いブランドとの親和性が高くも、全く被らないオリジナリティ。
そんな”新たな視点”に、ボクたちSEEK&FINDのフィルターも交えて、皆さまにご紹介させていただけると幸いです。
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